わたしは、五島列島の小さな島に生まれ，少年時代は，青い海を眺めながら，自然の中で過ごしました。

高校卒業後，島を離れ上京し，会社員や遺跡の発掘調査を経験しながら，生活環境を変える度に，多くの人々と出会い，

自分を成長させる貴重なことを学んできました。

２８歳で中学校の美術教師となり郷里長崎県へ戻りました。３２年間の教師生活では，様々な境遇をもつ子どもたちに出会い，

喜びをともにしたり，涙したりしたこともあり，教えられたことが多くありました。苦境の中でも夢をもち，目を輝かせ懸命に

生きる子どもたちの姿に，いく度も助けられました。

その時々に，自分につぶやいたり，学級だよりや学校便りの片隅に，子どもたちに送りたい言葉を綴ったりしてきました。

この詩画集「風のひとりごと」は，それらの言葉と絵を掲載しています。

これまで出会った多くの皆様に，深く感謝申し上げます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ウエダ清人