ブログ
7.192019
朝もやの野首教会
蝉が元気になきはじめました。梅雨明けが待ち遠しいこの頃です。今回は現在開催中の展覧会の中で、野崎島の集落の野首教会を紹介します。
新上五島町の最北端にある野崎島,ウエダが55年前,漁師だった父のイカ釣り船で近くまで行ったことを記憶しています。
55年の月日を経て,ウエダは,津和崎の漁船に乗せてもらい,ひとり教会を描くために野崎島に向かいました。かすかに霧が立ち込める日でした。
この野首教会は,明治4年(1908年)17戸の信者がキビナゴ漁で得た資金をもとにして造られました。教会建築の名工・鉄川与助が設計・施工したものです。
現在は無人島になっていますが,昨年7月「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界文化遺産に登録された構成資産の一つです。
潜伏キリシタンの信仰の証が,今に伝わっていることをうれしく思っています。
来週23日KTNテレビ局放送の「ヨジマル」で,ここ「風の大地美術館」より生中継の予定です。この日は番組が4時50分スタートです。
もしお時間があればご覧ください。7月いっぱいの展覧会ですので,お天気のよい日を見計らってぜひご来館ください。お待ちしています。
佳那衣
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。