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7.162018
「宮原カトリック教会(五島市)」を訪ねて

暑中お見舞い申し上げます。連日の猛暑,皆様お元気でお過ごしでしょうか。ここ「風の大地美術館」へも、
この猛暑の中,観光で長崎を旅している方々が訪れてくださっています。ありがとうございます。
さて7月6日から始まった「潜伏キリシタンの歴史を訪ねて」ウエダ清人絵画展です。今回は,5年前退職したウエダが
スケッチして歩いた場所,その中で今回は五島市の宮原カトリック教会に立ち寄った際の思いをつづった詩を紹介します。
「島の小さな教会」
まだ肌寒い初春の朝
旅人は島の奥地にある小さな村を訪ねた
バスが一日数本だけの静かな佇まいである
小川にかかった橋をわたり
段々畑を抜けると
小さな教会に辿り着いた
教会のすぐ隣の民家に声をかけてみた
とても優しいおばあちゃんがおられた
この村のことについて詳しく教えてくれた
亡き母と重なり嬉しく胸が熱くなった
教会の前で手を合わせた
信仰を忘れていた旅人は内心恥ずかしかった
誰もいないはずの御堂に祈りの声を感じた
一礼をしてバス停に向かった
なぜかわからない安らぎをおぼえた
教会が遠くに見えたとき
ありがとうと心の中でつぶやいていた(2015年長崎新聞掲載)
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