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特攻 前途奪われる無念さ

長崎市の中学校に勤務していた20年以上前には,生徒たちと修学旅行で鹿児島県の薩摩半島の南にある「知覧特攻平和会館」にも行きました。沖縄戦が始まると

南方の最前線では,戦闘機で敵艦船に体当たりする特攻作戦が激しくなりました。隊員たちは10,20代の若者たちが中心です。今ならば高校生や大学生の年齢です。

館内には,家族にあてた手紙や遺書などの文章が残されています。出撃を目前にして「お国のために」と必ず体当たりすることを誓う人や,「お母さん,お体を大切に」と親を気遣う人も。彼らはそれぞれがきっと自分の将来に夢を持っていたはずです。私と同じように絵を描きたかった人もいたかもしれないし,普通に家庭をもち父親になりたかった人もいたかもしれません。紹介する絵は,黒色を重ねた左側部分に,前途ありつつも命を落とさざるを得なかった特攻隊員たちの悔しさや無念さを表現しました。戦争は夢を消し去るのです。対比するように右側を明るくしたのは,本来の若者が抱く未来への喜びや希望を表現しました。

知覧でも,生徒たちと語り部の話を聞きました。自分たちよりほんの少し年上の若者ですら戦地に向かっていたことを知り,衝撃を受けていたようです。元教員として,若者たちが戦地に送り出されるような世の中に二度と戻ってほしくありません。若い人が夢を持ち続ける時代が続いてほしいものです。                 ウエダ清人

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