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情感と重厚の色彩画家 大坪満展 始まる

お元気ですか?朝夕はすっかり冷え込むようになってきました。しかし毎日いいお天気が続き,澄み渡る青空も美しく

気持ちのいいさわやかな日が続いています。

さて「風の大地美術館」では,11月から新たな展覧会「情感と重厚の色彩画家 大坪満展」が開催されます。

大坪氏の作品と人柄については,ウエダ自ら展覧会に寄せてメッセージを書いていますので、それを読んでいただければ嬉しいです。

   期日 201811月2日(金)~11月27日(火)

  私が画家大坪満氏と初めて出会ったのは,今から37年前でした。親しくなると,時々小料理屋に連れて行ってもらい,絵に対する思いをよく話

されていました。そしてすぐそばにあった醤油と割り箸を取り出すと,店のおばさんをいきなり描き出し,完成するといつもプレゼントしていまし

た。また,諏訪神社では急にペンと色紙を取り出し,餌を食べる鳩をスケッチする姿が印象に残っています。

大坪満氏は,情感に満ちて,奥深い色彩をもつ画家でした。今は閉山となった高島炭鉱とかかわりをもちながら育ち,職業画家とし個性豊かな作品を多く残しています。

画家の主なテーマとなっているものに,家族や炭鉱で働く人々,今はなき「炭坑社」をはじめ長崎の歴史ある建物などを重厚な色彩で見事に表現しました。

また,「鳩」や「アザミ」など身近にある生き物や草花を情感豊かに描いています。

今回本美術館では,没後16年目にあたる今年,画家の残した魅力ある作品を一堂に展示し紹介します。なお本展覧会開催にご尽力いただいた家族の皆様に,

心より感謝いたします。

大坪満氏の作品の魅力を,どうぞごゆっくりご観覧ください。

   大坪満 1930年(昭和5年)2月18日 佐賀県神埼市に生まれる。

        2002年(平成14年)6月1日 死去

「風の大地美術館」館主ウエダ清人

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