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「石井一俊展」始まりました

「山下良夫テンペラ展」は4月19日に大盛況の中無事終了しました。会期中は、お忙しい中、山の上の美術館まで足をお運びいただき本当にありがとうございました。山下氏の素晴らしい絵に来館された方々は魅了され、大変すばらしい展覧会になったことに感謝申し上げます。

さて4月22日からは、「石井一俊展」が始まりました。この展覧会に寄せて、作品と石井一俊についてウエダが書いたものを紹介します。お暑い中ですが、この小さな美術館に足をお運びいただけると嬉しく思います。  佳那衣

 

「石井一俊展」によせて

 

今回、石井一俊没後30年を振り返り、彼の残した作品の一部を

展示しています。

石井は17年間という短い制作期間の中に、具象から抽象まで多

様性のある個性豊かな作品を残しています。

初期の作品は、躍動感ある筆のタッチで街の風景や干潟を描い

ています。また、「ヤブ」シリーズは自分の姿とヤブを重ね合わせ

たように表現、「ヒョウハチダマ」シリーズでは、人のもつ滑稽さ、

ばかばかしさ、愚かさなどを石井独自の感性で捉え、温かい形態

と色彩で表現しているように思われます。

今なお彼の作品から、生涯気負うことなく真摯に人や物に対峙

し生きた石井の人柄が伝わってきます。

暑い中、山の上の美術館まで足を運んでいただき感謝申し上げます。

風の大地美術館 ウエダ清人

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